BLUE IN RED

私自身がJazz、Fusion、SmoothJazzを聴き始めたのはT-SQUAREの影響が大きい。
そのT-SQUAREのアルバムレビューも始めることに。
まずはT-SQUARE1997年のアルバム。和泉宏隆、本田雅人この後脱退。
BLUE IN RED
T-SQUARE

曲名リスト
1. BAD BOYS & GOOD GIRLS
2. KNIGHT’S SONG
3. ANCHOR’S SHUFFLE
4. MAZE
5. TOOI TAIKO
6. SAMURAI METROPOLIS
7. カスバの少年
8. TRELA ALEGRE
9. FROM THE BOTTOM OF MY HEART
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先にも書いたが、このアルバムは長年ピアノ、キーボードを担当していた和泉と91年の加入でT-SQUAREを進化させたSaxの本田が参加した最後のアルバムである。
バンド全体として音は洗練を極めている。
二人が脱退した後のT-SQUAREにあるやや暗めのエレクトリックな雰囲気も感じることができるが、一曲ごとのテンションは決して低くない。
本田雅人はアルト、ソプラノ、EWIをバランス良く吹いていて、自身の曲SAMURAI METROPOLISではテナーでもソロを取る等マルチぶりを発揮。
安藤まさひろのギターはとにかく丁寧で安心して聴いていられる。KNIGHT’S SONGのようなハードなチューンからTRELA ALEGREの落ち着いたボッサでもその音は揺らがない。
須藤満、則竹裕之のリズム組はますますタッグを強くして、高難度のリズム、フィル、インタープレイをばしばしキメているが、相対的にはそんなに目立ったことはしていない。
打ち込みやブラスアレンジが多いアルバムだが、その中で和泉はしっかりカラーを出すことに成功している。
今までのT-SQUAREとは雰囲気の違う曲が多いが非常に柔軟に対応している。私は彼がこんなにもエレピの使い方が巧いとは知らなかった。生ピアノはやはり絶品。

最後の曲、FROM THE BOTTOM OF MY HEARTは奇しくも脱退する二人のデュオから始まる。二人が抜けてから、バンド形態解消まで3年。このアルバムがこのバンドの円熟を告げていたのではないか。

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