あぁチック・コリア様

昨日、チック・コリアのソロコンサートに行ってきました。
会場は岩手県民会館中ホール。
私たちが卒業演奏会をやったところで、巨匠がピアノを弾きました。

私とチック・コリアとの出会いはそのままジャズとの出会いと同義となります。
中学3年の時に音楽の先生から借りたCDがチック・コリア・アコースティックバンドの「ALIVE」でした。
それからラジオで鮮烈な衝撃を受けた「Spain」。
家にたまたまあったLPの「Return Forever」も良く聴いた。
その年の12月に買った「Like Minds」にもしびれました。
それから、「一番好きなジャズミュージシャンは?」と聞かれたら即座に彼の名を出すファンっぷり。
私の師匠も彼に通じるものがありました。

そんなチックを初めて見る機会がついに訪れたのです!
来日はトリオでしたようでしたが、盛岡にはソロで。

初めて見た彼は、今まで抱いてきたちょっと洗練された冷たいイメージと違い、とってもあったかい人間でした。
というか、かなり痩せられましたね。
前半は「アルマンドズ・ルンバ」に始まり、ビル・エヴァンス、セロニアス・モンク、バド・パウエルの作品を、後半はストラヴィンスキーやチックの「チルドレンズ・ソング」を聴かせてくれました。
イマジネーションのうねりが直接音に現れているような、素晴らしい演奏。焦りや迷いは一切無く、自らの音楽をひとつひとつ引き出しを開けて確認していくような落ち着き払ったピアノでした。特にエヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」はこの世のものとは思えぬ響き。
最後には奥さん登場のサプライズと、待ってましたの「Spain」。会場は大盛り上がりでしたね。

音楽的に落ち込んでいたところだったのですが、とってもとっても勇気づけられました。
自分の音楽をやればいいんですねぇ。この冬は自分の音楽を見つめ直す、です!
また機会があれば会いに行こう。チック・コリア様に。

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