昨日NHK-FMを聴いていたら「きまぐれクラシック」という番組で中学生からの投稿が読まれました。
その時の私のツイートがこちら。
つまり、「この前期末テストで、『シューベルトは何と言われましたか?』的な問題が出て、『歌曲王』と書いて×がついた。正解は『歌曲の王』で、教科書にも確かにそう書いてあるけど…納得できません!ひろこさん、笑瓶さん、どうですか?」という内容でした
ショウヘイヘイや交田浩子さんも納得いっていないようでした。
Twitterでもいろいろ反響を頂き、「『クレッシェンド』を『クレシェンド』と書いて×にされた」という話も出てきました。むむむ…これはちょっと考えて、自分なりに結論を出そう!ということで、調べて見ました。
まず、直感として、このようなことはしてはならないだろう…ということです。
音楽の授業は、音楽を教えるものであって、正しい表記を教えるものではないと思います。しかし、基本的な楽語の読みと意味を押さえることが不毛なことであるとは思いません。
問題は、このようなことがペーパーテストに出題されて、評価が決められることです。
現在、音楽科(中学校)は四つの観点で生徒を評価します。
1 音楽への関心・意欲・態度
2 音楽的な感受と表現の工夫(音楽表現の創意工夫)
3 表現の技能(音楽表現の技能)
4 鑑賞の能力
(カッコ内は24年度実施の新学習指導要領)
では、「歌曲の王」のテストや「クレッシェンド」のテストの点数はこのうちのどこに入るのでしょうか?実際のテストを見たわけではないので、何とでも言えるし何とも言えないところではありますが、文脈によっては「2」に入れることもできないこともないかな…。「1」だったら、○にして、一声かけるか、赤ペンで正答を書くべき。
新学習指導要領の解説では校種を問わず「指導計画と内容の取扱い」の中で
この事項は,取り扱う音符,休符,記号や音楽にかかわる用語を示したものである。
指導に当たっては,単にその名称やその意味を知ることだけでなく,表現及び鑑賞の様々な活動の中で,その意味や働きを理解したり表現及び鑑賞の活動に用いたりす るようにすることが重要である。
ここで示している音符,休符,記号,音楽にかかわる用語は,小学校段階で必要なものを従前より6種類増やしている。
これらについては,特に配当学年は示していないが,取扱う教材,内容との関連で必要と考えられる時点で,その都度繰り返し指導していくようにし,6年間を通した継続的な指導計画に沿って学習を進める中で,音楽活動を通して徐々に身に付けていくようにすることが大切である。
(小学校学習指導要領 音楽 解説編より)
と説いています。
これはその通りで、音や音楽を通して「こういう感じなのかぁ!」と「体感」することが重要である、ということです。授業でもテストでも記号の読みだけを問うことはどうなんでしょう?
まとまりませんでした(笑)なにか間違っていることやご意見ある方は積極的に教えてください!お願いします。
ともあれ、どんな形でも生徒が「納得いかない!」と思っていることは事実なのです。
音楽の先生みんなの意識が高くなるように願っております。
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