Jim Hall And Pat Metheny

暗いジャズが好きです。
出会いっていうのは音楽の嗜好にとっても影響を与えるもので、私の場合は中学三年生の時にNHK-FMで聴いた渡辺香津美と中川昌三のデュオ。チックコリアの「スペイン」です。
その心地よい「暗さ」が今でも大好きです。

去年の夏ごろからジム・ホールは聴き始めました。これもNHK-FMがきっかけだったような。肌に合うダークな音色とアプローチで、瞬く間にファンになりました。
音楽が否応なく有機的になるデュオってこと、それから大好きなパット・メセニーと共演していることもあって聴く前からアタリ感満載でしたが、やっぱりすごくよかった!!
Jim Hall & Pat MethenyJim Hall & Pat Metheny [CD]
アーティスト:Jim Hall & Pat Metheny
出版:Nonesuch
(2011-11-07)

録音は1998年。奇しくもジャズと出会った年だ。
ジャカジャカ弾いてアグレッシブな場面もありますが、大半はお互いの弦の振動を確認していくような…つぶやきのやりとりのような落ち着いた内容。ライブのようで、拍手もあり。その場にいたかった。
スタンダードからオリジナル、果てはインプロヴィゼーションもありますが、このアルバムの魅力は曲単位に見いだせません。聴けば聴くほど深さがある。二人が瞬間的に反応しあう様子が分かります。他人の会話を聴いていて心地よいのは、なんででしょう???
暗いけど、最後の拍手の後また最初から聴きたくなる名演です。

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