Global Cooling – Joyce Cooling

安定のジョイス・クーリング!

とっても素敵な女流ギタリストです。
公式サイト
http://www.joycecooling.com
大学時代から聴いていましたが、今回久々に聴いてみました。
彼女はブラジル系のキーボーディストのジェイ・ワグナーとタッグを組み、一聴して彼女だと分かるような爽快な独自のスタイルを貫いてきました。いつ聴いてもすかっとした風を思い出しますし、柔らかくフレーズを重ねていく彼女のギターから、男性には出来ない繊細さを感じます。
一時期は私も彼女のほぼ完成されたスタイルに飽きて、遠ざかっていくのですが、2009年リリースのこの作品からは安定感と共に音楽性の広がりを見て取れます。ただ、シタールを入れた4.Cobraやビリンバウが出てくる7.We Canはちょっとスベり気味のような。ま、いろんな国が出てくるってことで「Global」なのかもしれませんが、単純にアコースティックを生かした2.Global Coolingやシンプルなヴォーカルものの4.What Are We Waiting For?は気持ちいいです。
最後のトラックはサンバの雰囲気をフェードインとフェードアウトで。このあたりはジェイのセンスなのかもしれませんが、アルバム全体にコンセプトを持つこと、そしてそのコンセプトを聴き手に伝えることを大切にするってのは共感できます。こういうアルバム作りたい、と思ってしまった。

グローバル・クーリング
ジョイス・クーリング
Pヴァイン・レコード
2012-08-15



変わらないものって大事ですが、そこを出発点として広がろうとチャレンジし続ける彼女はやはり魅力的。次のアルバムもダウンロードじゃなく、ちゃんと盤で買いたいと思わせる作品でした。

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